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2021.05.13 その他

雨の季節の車の点検

雨天時の1時間当たり事故件数晴天時の約4倍になります。運転は、認知・判断・操作の繰返しですが、判断のための情報は、その90%を「見ること」から得られるといわれます。雨天時は視界が悪くなるため、事故の危険が高まります。

雨の多い季節への備えとして、雨が運転に与える悪影響を理解し、車の日常点検や整備をしっかり行うことが大切です。

 

1.雨天時の危険性と運転のポイント

雨天時の運転には、次のような危険があります。

①歩行者や自転車あるいは他の車などの発見が遅れがちになります。一方、歩行者や自転車も雨に気を取られ、車の接近に気が付かないケースも想定されます。

②エアコンをつけた直後など外気との温度差でフロントガラスが曇ったり、サイドミラーやリアウインドウに水滴が付着したりして、周囲が見えにくくなることがあります。

③先行車や対向車がはねあげる水しぶきを受け、視界を遮られることがあります。

<雨天時の運転のポイント>

雨の日は、速度を落とし、細心の注意を払って運転しましょう。また昼間でも自車の存在を知らせるためにヘッドライトをつけることも有効です。ドライバーは状況に合わせ、意識して運転を変えることが大切です。

2.雨天時の運転に備えた点検・整備

雨天時の運転に備え、日頃から車両の点検・整備を行いましょう。                 以下に雨天での視界確保やスリップ抑制等に向けたチェックポイントをご案内します。

□ウインドウガラス                                      外側はもっと、内側が汚れていると曇りの原因となり、視界が妨げられる。             日頃からクロスで汚れを拭き取り、綺麗な状態を維持しましょう。

□ワイパーブレード                                      正常に作動するか、「ビビリ音」がしないか、ウォッシャー液を吹きかけワイパーの効果状況(拭きむらの有無)を確認します。ウォッシャー液の量も十分か確認しましょう。

□サイドミラー(サイドガラス)                                汚れていると水滴がつきやすくなり、視界が妨げられます。                    必要に応じて撥水等の水滴対策を行うことをお勧めします。

□ヘッドライト・ランプ類                                    ヘッドライト、スモールライト、ブレーキランプ、テールランプ、ウインカーなどが正常に点灯・点滅するか確認します。ヘッドライトレンズがくすんだり、白濁していると照射光が少なくなり、もしくは分散して有効照射距離が短くなることがあります。雨が降り始めたら、ヘッドライト・ランプ類を早めに点灯し、対向車や歩行者に自分の車の存在を「知らせる」ようにしましょう。

□タイヤ                                            タイヤに傷・ヒビ割れがないか、タイヤの溝が十分あるか(スリップサインが現れていないか)、溝に石などが挟まっていないか、空気圧(タイヤの接地部分のたわみ)は適切かを確認します。雨で路面が濡れると滑りやすくなり、タイヤが摩擦していたり、空気圧が適正でないと、スリップがさらに起きやすくなり、制動距離も伸びるので危険な状態になります。

□エアコン                                           雨の日のエアコンは必須アイテムです。曇り止めや除湿機能が正常に作動するか、エアコンフィルターが汚れてないかを確認しましょう。