エコドライブのすすめ
今、地球温暖化により、異常気象、海面上昇に伴う浸水被害、生態系の変化、森林消失の危険などが深刻な問題になっています。
地球温暖化を防ぐには、私たちが日々の暮らしの中で二酸化炭素(CO2)をなるべく出さないことが大切であり、そのために私たちがすぐにできる取組は身近にたくさんあります。
その一つが、自動車の「エコドライブ」※の実践です。ドライバー1人ひとりの日々の積み重ねが地球環境の改善につながります。
※「エコドライブ」という言葉には、エコロジカルドライビング(環境に配慮した運転)とエコノミカルドライビング(経済的な運転)の2つの意味があります。
1.エコドライブ10のすすめ
エコドライブとは、燃料消費量やCO2排出量を減らし、地球温暖化防止につなげる運転技術や心がけであり、以下の「エコドライブ10のすすめ」を実践する運転です。
1.自分の燃費を把握しよう・・・・・・日々の運転で燃費を意識しましょう。
2.ふんわりアクセル「eスタート」・・・・・・最初の5秒で時速20kmが目安です。
3.車間距離にゆとりをもって加速・減速の少ない運転・・・・・速度変化の少ない運転をしましょう。
4.減速時は早めにアクセルを離そう・・・・・エンジンブレーキを活用しましょう。
5.エアコンの使用は適切に・・・・・車内を冷やしすぎないようにしましょう。
6.ムダなアイドリングはやめよう・・・荷物の積み下ろしなど駐停車の際はエンジンを切りましょう。
7.渋滞を避け、余裕をもって出発しよう・・・・・出発前に走行ルートを確認しましょう。
8.タイヤの空気圧から始める点検・整備・・・・タイヤの空気圧チェックなど点検を習慣にしましょう。
9.不要な荷物はおろそう・・・・・・・運ぶ必要のない荷物は車からおろしましょう。
10.走行の妨げとなる駐車はやめよう……迷惑駐車はしないようにしましょう。
※自動車にエコドライブ支援ツール(エコドライブスイッチなど)が装備されている場合は積極的に活用しましょう。
2.燃費改善の効果
エコドライブ実践による燃費改善は、CO2排出量の削減と燃料代の節約につながります。
【発進時】「ふんわりアクセル」・・・10%程度の燃費改善
【走行中】車間距離を適切にとって速度変化の少ない運転・・・・・市街地で2%程度、郊外では6%程度の燃費悪化防止効果
【減速時】早目のアクセルオフ・・・・2%程度の燃費改善CO2排出量削減
車1台のCO2排出量は些細かもしれませんが、仮に日本中のすべてのドライバーがCO2排出量を10%抑えられたら、自家用車だけでも約1000万トン(東京ドーム約4100個分)のCO2を削減することができます。
燃料代の節約
例えば走行距離1万km・燃費10km/ℓ・150円/ℓの場合で、燃費が10%向上(11km/ℓ)すると、燃料代は約9%節約できます。つまり、15万円かかった燃料代が約13万6千円となり約1万4千円節約できます。
3.安全運転の効果
エコドライブを実践することは安全運転を行うことと同じ効果があります。急発進、急ブレーキをなくし、車間距離を適切にとれば、周りの交通状況に柔軟に対応することができ、交通事故防止の効果を得られます。仮に日本中のすべてのドライバーがエコドライブを徹底したら交通事故発生件数は約半分になると言われています。