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2021.11.02 その他

薄暮時間帯の運転

日没前後の時間帯は薄暮時間帯※と言われ、交通事故のリスクが高まる時間帯です。                 特に11~12月は、薄暮時間帯と多くの人帰社時間や帰宅時間が重なり、交通事故のリスクもさらに高まるため、自動車の運転にはより一層の注意が必要です。                         この時間帯の交通事故を防ぐため、薄暮時間帯のリスクとドライバーの注意点をご紹介します。        ※季節や地域によって差はありますが、一般には「夕暮れ時」や「たそがれ時」などと呼ばれる時間帯であり、警察庁では、日没時刻の前後1時間を「薄暮時間帯」としています。

1.重大事故の発生状況

(1)死亡事故が多い時間帯                                               死亡事故は17時台から19時台に多く発生しています。薄暮時間帯の死亡事故件数は、7月から増加傾向となり11月から12月に最も多くなっています。                                                                                                                            

  (2)薄暮時間帯の死亡事故                                                                                                      死亡事故の当時者別では「自動車対歩行者」の事故が多く、薄暮時間帯は顕著になっています。その事故類型別をみると「横断中」が約9割を占めています。

2.薄暮時間帯のリスク

薄暮時間帯は交通量増す分、昼間よりリスクが高くなります。運転する際には以下のような点に注意が必要です。

(1)交通ルールを守らない歩行者等の増加                            帰宅ラッシュ等での交通量の増加に伴い、信号無視、横断歩道付近の横断、自動車の直前直後横断、ながらスマホ、無灯火の自転車などと遭遇するかもしれません。

(2)歩行者や自転車に気づきにくくなる                             薄暮では周囲のコントラストがなくなり、景色全体が暗くなるため視力が低下します。また、これから冬に向けて黒っぽい服装※が多くなり、歩行者や自転車に気づきにくくなります。            ※「赤色や緑色・茶色・黒色」は全部黒っぽく見えて、暗がりに隠れてしまいます。

(3)一日の疲れ・油断からの漫然運転                              薄暮時間帯は、一日の疲れが出たり、また会社や自宅付近の運転では油断が生じやすくなります。集中力や注意力が低下した運転は、急な「飛びだし」などへの反応が遅れ、非常に危険です。

3.運転の注意点

(1)横断歩道に関するルールの                                    横断歩道に歩行者がいる場合は、横断歩道の直前で一時停止し、その通行を妨げないようにしましょう。路面に「ダイヤマーク」がある場合、速度を落として運転しましょう。

(2)早めのヘッドライト点灯                                    視界を確保するため、また、他の車や歩行者に自分の車の存在を知らせるため、早めに点灯しましょう。日没の30分より前を目安に点灯するのが、早期点灯のタイミングです。暗い道を走行する際は、ハイビームを上手に使って歩行者等の早期発見に努めましょう。

(3)危険を予測した慎重な運転                                  運転への集中を絶やさないように努めるとともに、「見えにくいところに歩行者や自転車が隠れているかもしれない」といった危険を予測して、慎重に運転しましょう。