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2022.05.10 その他

令和3年の交通事故死者数等の特徴と対策

警察庁から公表されている「令和3年における交通事故の発生状況等について」によると、全体の死者数は減少傾向にあるものの、高齢者が占める割合が増加したことや歩行者の死亡事故では道路横断中の死者が多いことが示されています。                                        また、この状況を受けて「本年の主な取組」もあわせて公表されていますので、この機会に確認いただき日頃の安全運転に役立ててください。                                       1.交通事故死者数の推移と歩行者の事故状況

令和3年の交友事故死者数は、2,636人で昨年より203人で昨年減少し警察庁が発表を始めた。昭和23年以降の統計で最少人数となりました。

そのうち65歳以上の高齢市死者数は1,520人で昨年より76人減少していますが、その割合を見ると、1.5%増加して57.7%となりました。

状態別死者数では、歩行中の割合が35.7%(最多)であり、歩行中死亡事故の事故類型別では、横断中が69.3%を占めています。

歩行中死亡事故の法定違反別では、車両側には前方不注意などの安全運転義務違反や横断歩行者妨害等の違反が多く、歩行者には横断方法等の違反が多い状況ですが、横断歩行道横断中の事故については、歩行者の79.5%が違反なしです。

2.歩行中の交通事故死者数等の特徴

歩行中の交通事故死傷数の年齢層別をみると、5-9歳の子供と75歳以上の高齢者の死傷者数が多い状況 であり、子供や高齢者の交通事故死者数の特徴は以下のとおりです。                         歩行中児童(小学生)の通行目的別死者・重傷者数では、登下校中が4割であり、事故発生時間帯は14時~17時台jが多い。                                     ※子供は状況判断や危険予測を十分にできず、急に道路に飛び出したり、無理な横断をしようとすることがあります。                                         歩行中死亡事故の事故類型別について、高齢者の場合は横断中が8ア割であり、また、高齢者は高齢者以外と比較して横断違反が多い。                                 ※高齢者は加齢に伴う体力や判断力の低下を考慮しないなどにより、無理な横断をしてしまうことがあります。

3.本年の主な取組

警察庁は「本年の主な取組」として以下の3点を揚げています。

〇子供や高齢者をはじめとした歩行者の安全確保                         〇自転車の遵法意識の向上に向けた交通安全教育等の推進                     〇飲酒運転等の悪質・危険な交通違反の指導取締まり                           ≪思いやり運転の実践≫                                       下校時間帯の通学路など(学校等の付近や住宅街)で小学校低学年の子供をみかけたら、子供の安全確保を意識した思いやりのある運転を心がけましょう!                        歩行中の高齢者を見かけたら、迅速や一時停止をするなど高齢者に配慮した思いやりのある運転を心がけましょう!