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2022.08.01 お客様情報

駐車場での事故防止

駐車場は安全だと思い込んでいませんか?

歩行者が少なく、車も低速で走行する駐車場では、事故の危険を想定していないドライバーも多いと思います。しかし、車両事故の3割は駐車場で発生しているとも言われており、駐車場には危険が多く潜んでいます。

今回は、駐車場に潜む事故の危険と、事故を防ぐためのポイントについてお伝えします。

1・駐車場事故の発生状況

令和3年の交通事故件数について、交通事故全体と駐車場での事故における人対車両事故のしめる割合を比較すると、駐車場での事故は約2.5倍になっています。

また、車両相互事故件数について、後退時の事故が占める割合を比較すると、駐車場での事故は約13.5倍になっており、駐車場での車両相互事故の半分以上が後退時の事故です。

駐車場で人対車両や後退時の事故の割合が多い理由として。以下の要因が考えられます。

【 環境 】                                                                                                                     ・歩行者や車の動きが不規則である。                                                        ・駐車車両や柱等の構造物による死角が多い。

【 心理 】                                                          ・駐車場に入ると、緊張がほぐれ油断しやすい。                                             ・駐車スぺースを探すことだけに集中していまい、周囲の状況が見えにくくなる。

【 操作 】                                                                            ・狭いスペースへのバック駐車など、運転操作が複雑である。                                    ・車の前後左右の距離感を見誤る。

2.駐車場に潜む事故の危険について

駐車場でよくある事故の事例から、駐車場に潜む危険について考えていましょう。

【事例1】                                                          ≪駐車車両の死角から現れた歩行者との事故≫                                               駐車場には駐車車両や柱等の構造物による死角が多く、歩行者が思いがけないところから現れたりします。駐車場内の歩行者はドライバーが予測しにくい行動をすることがあります。

【事例2】                                                                    ≪バック駐車時の駐車車両との接触事故≫                                           狭いスペースへのバック駐車では、アクセル・ブレーキ・ハンドルの操作が頻繁となり、見落としや見誤りりが生じるおそれがあります。                                               後続車が待っていると、「早く駐車しなければ」と焦りも生じ、安全確認が疎かになることがあります。

【事例3】                                                       ≪駐車場通路でのバックによる後続車との接触事故≫                                     駐車スペースから出る車のために不用意にバックをすると、後続車と接触するおそれがあります。            駐車場通路でバックしたときに後続車等とぶつかってしまったというケースも少なくありません。

3.駐車場での事故を防止するためのポイント

駐車場では、以下の点に留意して、安全運転を心がけましょう。                                ・駐車場も道路の一部と考えて、油断したり気を抜いたりしない。                                 ・駐車場では、常に徐行する。                                               ・バック駐車をするときは徐々にバックし、少しでも接触の危険を感じた時は、無理をせず、もう一度やり直す。                                                       ・バックモニターやクリアランスソナーが装備されている場合でも、それに頼り切らず、必ず自分の目でも後方の安全を確認する。                                             ・発進するときは、両脇の車両との間隔に注意するとともに、通行車両や歩行者がいないか、必ず確認する。